ブラッドショーにはなれなくて。

お金ないし、クローゼットはガラガラ。想像以上に"リアル"なアラサー女。

小三、雨の日のあの景色

小さな私。助手席はいつも兄に譲らない。

ハンドルを握り集中する母の横顔。

フロントガラスを強く打つ雨。最速で動くワイパー。

オールディーズミュージックが流れる。地面にはヘッドライトの照り返し。

小3の9月〜12月の3ヶ月、毎週金曜のお楽しみ。

単身赴任の父が住む街まで車で2時間のドライブ。

途中の小さな街にある商業施設が好きだった。夕飯とクレープを食べるのが楽しみだった。

何度も繰り返されたはずなのに、鮮明に残るのは雨の日の光景だ。

なぜこれほど強烈に記憶に残っているのは分からない。